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遺品整理の方法と注意すべき点

はじめに

「断捨離」という言葉が世の中で使われ始めてから、身の回りを整理することが注目されるようになってきました。断捨離が流行り出した当初、ここでいう「整理」の対象は、どちらかと言えば「自分の持ち物を整理する」、「自分の家にあふれかえったものを整理する」といったように、「自分」が主でした。

しかし、高齢化社会であることも相まって、その整理する対象は自分だけではなく、自分の「親の家」へと広がっています。ご家庭によっても違うと思いますが、親の家に行って、明らかに不要なものが山積みになっているのを見て愕然とする、といった経験をされた方は少なからずいるのではないでしょうか。

そして、「遺品整理」は、親が亡くなった後、気持ちが不安定になる中で行っていかなければならないものです。しかし、そうした状況の中、遺品整理をどのように進めていくのが良いか、まとまった時間を取って考えることができない方もいるのではないでしょうか。

そこで今回は、遺品整理をしていくうえでのポイントをいくつかお伝えしていきたいと思います。

遺品整理とは?普通の片付けとどう違う?

「遺品整理」はいわゆる「片付け」とは目的が違うという人がいますが、そんなに大きな違いはありません。どちらも、身の回りを整理して、今後始まる新しい生活に備えていくという点では同じです。
しかし、遺品整理の場合には、いくつか気をつけなければならない点があります。一つは法的、公共的な手続き関係など、優先して行うべきものです。これらを後回しにしたり、手続きに必要な書類をなくしてしまったり、ということがあっては大変です。もう一つは、遺品によっては相続の観点で手続きが必要となったり、親族に権利関係が生じたりすることです。場合によっては、親族とも相談しながら進めていくほうが良いものもあるでしょう。

遺品整理のタイミング

遺品整理について考える時、「いつ頃から取り掛かるのが良いのだろう」という疑問を持つ方もいることでしょう。これは、故人が住んでいる家が持ち家であるのか、それとも賃貸であるのかで異なってきます。

持ち家の場合

持ち家の場合は、いつまでに遺品整理を終えなければいけない決まりは基本的にないでしょう。着手する時期として多いケースは以下のようになります。

・多いケースその1:法事のタイミングに合わせて
四十九日や百か日、一周忌・三周忌といったタイミングで、遺品整理に取り掛かるケースです。遺品によっては親族に相談したほうが良い場合があることも考えると、親族が顔を合わせる法事の時に話し合いの場を設けると良いでしょう。

・多いケースその2:法的・公共的な手続きのあと
一連の手続きが終わった後、一区切りをつけて遺品整理をするケースです。

・多いケースその3:悲しみが癒えたあとで
気持ちの面というのは、かなり個人差があります。片付けなど体を動かしていたほうが気持ちも紛れていく人もいれば、無理して遺品整理をしたら、とても気持ちの面で持たない人もいるでしょう。ここで考えなければいけないことは、決して無理をしてはいけないということです。

賃貸の場合

賃貸の場合は、月が替われば新たな家賃が発生するため、月末もしくは翌月末までに遺品整理を完了しているケースが多いでしょう。持ち家の場合と同様、法事関連を重視して四十九日を過ぎてから遺品整理を始め、四十九日経過後の月末までに整理を完了するというケースもあります。

遺品整理の時期を気にし過ぎることはない

故人が住んでいたのが持ち家の場合と賃貸の場合とお伝えしてきました。いずれにしても、この日までに完了しなければならないという決まりはないので、あくまで参考にしていただければと思います。
大事なことは、無理をしない、あくまで遺族の皆様が考えるタイミングで行うことが重要です。遺品整理の時期には早い遅いはありません。遺族の気持ちを大事に進めていくと良いでしょう。

遺品整理の方法

一昔前では遺品整理は当然その家族の中で行われたものでしょう。しかし、現在の家族の在り方は様々になってきました。親と子が離れて暮らしているケースも全く珍しいものではありません。こうなると、いざ遺品整理をする場合でも、以前の様にスムーズにいかなくなることも出てくるでしょう。場合によっては第三者に依頼したほうが良い場合もあります。そこで、遺品整理の方法を見ていきましょう。

ご遺族で整理する場合

第三者に依頼するケースも出てきたとはいえ、遺品整理の中心はご遺族となります。 ご遺族だけで整理するメリットは、何と言っても気兼ねなくマイペースで進めることができる点です。故人との思い出に想いを馳せながら、一つ一つ丁寧に整理を進めることが可能でしょう。また、費用も押さえることができます。

一方、 デメリットとしては、時間の制約がない分、どうしても整理が立ち止りがちになり時間がかかってしまうということです。また、故人と離れて暮らしていた場合には移動が大変になります。一回で進められる整理には限界があるので、何回も往復しなければなりません。

ご遺族だけで整理をする場合は、軍手やマスク、段ボール、紐類等、引越に使うような道具を用意しましょう。マスクは防塵用のタイプを選ぶことをおすすめします。整理する際には埃を吸ってしまうため、気管支炎などにもなりかねません。 また、もう一つ用意したほうが良いのが、カメラ類です。これは、整理した後のトラブルを防ぐためです。例えば、親族も交えて整理していても、後で見たら傷がついていた、というケースも起こり得ます。こうしたトラブルを回避するためにも、マメに写真を撮って記録を残しておくと良いでしょう。

遺品整理の注意点

遺品整理には普段の片付けとは違い、注意すべき点がいくつかありますので、ここで挙げておきましょう。

遺品整理前に行うべき手続き

年金受給停止の手続きは10日以内、国民健康保険証の返却は14日以内など、提出期限が定められている手続きがあります。期限が過ぎると手続きが複雑になってしまう場合もあるので、早めに着手すると良いでしょう。
年金の場合は、死亡後からしばらくの間手続きをせずに遺族に年金が支払われていると、不正受給となってしまう場合があるため注意が必要です。
また、離れて暮らしている場合、ガス、水道、電気などの公共料金や携帯、インターネット利用の有無や料金の支払いが引き落としになっているかなどを確認しましょう。いずれにしても、解約の手続きを必要に応じて行っていきましょう。

相続税が発生するものに注意

故人の遺した預貯金の名義変更には相続税がかかり、死亡後10か月以内に申告・納税しなければなりません。10か月を過ぎると、重加算税が発生してしまうため注意が必要です。
また、故人の所有していた高価なものを形見分けする場合にも注意しましょう。高価な形見を受け取った際、その合計が110万円を超える場合には贈与税がかります。そのため、高価な品の場合は、むやみに形見分けすることはせず、贈与税について理解のある方にだけ形見分けをするなどしたほうが良いでしょう。
その他にも、家を相続した場合は固定資産税を払わなければならないという問題もあります。この辺になってくるとだいぶスケールが大きい話にはなってきますが、故人が健在なうちから機会を作って話し合いを行い、いざという時にしっかりと備えておきましょう。

遺族だけで遺品が整理できない場合は?

下記のような理由がある場合は、遺品整理を手掛ける業者に依頼するのが有効でしょう。

・遺品整理をプロに任せたい
・住居が賃貸物件の場合
・遠方に住んでいるため何度も通うことができない
・遺品の量が多い
・体が弱い、あるいは病中のため遺品整理ができない
・近親者ではないが、後始末を行う場合
・なかなか気持ちの整理がつかず、遺品整理に取り掛かれない

遺品整理を業者に依頼する際には、専門的な知識やノウハウがあるのはもちろんですが、何より親切丁寧に対応してくれるかどうかもポイントとなります。業者に依頼する場合であっても、1回で終わるとは限らず複数回に渡ることもあるでしょう。顔を合わせる機会が増えるのであれば、より気持ちよくお願いできる業者を選んだほうが良いのは言うまでもありません。また、単なる整理だけではなく、買取りも丁寧に行ってくれる業者であれば更に良いでしょう。

まとめ

遺品整理は故人との思い出を大切にするためにも、慎重に作業する必要があります。ご自身の心を気遣い、消して無理のないように進めていくことも大切です。遺品整理の前に、行うべきことを落ち着いて考えてから取り掛かるようにしましょう。
「遺品整理を業者に頼むなんて薄情だと思われかねない」と思っている方も多いかもしれません。しかし、悲しみや思い出を全てご自分で背負うことは難しいものでしょう。気持ちの整理がつかないまま月日が経ってしまった場合などは、信頼できる業者に任せて進めていくことで、故人のご供養にもつながるのではないでしょうか。
遺品整理は放っておいて良いというものではないので、悩んだ場合は業者への依頼も検討されてみてください。